清原よ!どこへ行く
もう、スワローズのネタは書く気になれませんので、よそ様の事を書いて見ます。
清原和博という野球選手がおりますなぁ。
彼と私は、年が同じなのでプロ入りした当時から気にかけておりました。
あの年のドラフト会議は忘れられません!。
読売球団入りを熱望していた清原に対し、大学進学を公表した桑田。
読売球団はてっきり清原指名と思いきや、裏で桑田説得を成功させて、ちゃっかり桑田獲得。
そして清原はライオンズから指名を受けて、涙の記者会見となりました。
ライオンズでは、清原は入団当初から4番を任され、しかもその期待に見事に答え、大活躍。
そして自分を裏切った読売球団との日本選手権シリーズでは、彼は再び涙を見せるのです。
先に王手をかけ、その試合もリードのまま迎えた最終回の守り。
守備に就く清原の目から、涙が流れ出します。
私はそれを見て、清原に男を感じずにはいられませんでした。
「清原、良かったな!自分を裏切った読売球団に、見事リベンジを果たしたな!」
しかし、私はその時、大きな誤解をしてしまっていたようです。
清原の涙は、自分の大好きな読売球団を、自分の手で苦しめていることへの悲しさだったのでしょう。
彼はその後、ライオンズでの輝くべき成績をひっさげて、2度目のFA権を行使してライオンズを出る事になります。
彼にラブコールを送ったのは、彼の地元であるタイガースと、おこがましくも読売球団。
当時の監督のラブコールの仕方が、あまりにも印象的でしたね。
「ユニホームの縦縞を横縞に変えてもいい、是非来て欲しい。」
当時のタイガース監督の吉田義男氏のラブコールです。
いかにも関西人らしい、ユニークであり説得力も持ちえた名言だと思います。
「だまってボクの胸に飛び込んできて欲しい。」
ん?加山雄三か?いえ、違います。
当時読売球団の監督、長島氏の清原へのラブコールの言葉です。
長島氏では、この辺りが精一杯です。
しかし、マスコミはこぞってこの発言に飛びつき、また絶賛します。
何でだろう・・・。
清原もこの発言を受け、悩んでいたはずの態度を急変、本当に長島氏の胸に飛び込んでしまったと言うわけです。
彼が読売球団に入団すると、それまで4番を張っていた落合氏を押しのけ、当たり前のように4番に座り込みます。
森監督に管理されていたライオンズ時代とは打って変わり、さぞや大活躍して打者部門のタイトルを幾つも取ってしまうのだろう!と思いきや、期待されていたホームラン数もそれほどでもなく、相変わらずの無冠状態。
そして、代わって実力を付けて来た松井に、4番の座を明け渡します。
松井がFAでメジャーに旅立つと、読売球団は我スワローズからペタジーニを獲得して、1塁ポジションを清原と併用するという暴挙に出ます。
ペタジーニ放出後、年間ホームラン記録を持つバファローズのローズを獲得、そしてホークスの4番小久保まで獲得します。
一方清原はと言うと、管理野球から開放されて身体を大きくしすぎてしまい、怪我しがちとなり、昨年とうとう戦力外通告を受けてしまいます。
「今までこのチームを出るチャンスは何度もあったのに・・・」
これは昨年戦力外通告を受けた後の、清原の吐いたセリフです。
プロ入りの年のドラフトで、このチームに裏切られた清原。
それでもあこがれ続けた読売球団。
そして今年、オリッ鉄バファローズで気分一新。
地元関西に帰ってきた清原でありますが・・・。
相変わらずの苦手インコース攻めにぶち切れて、問題発言。
「大切なものを守る為に、ワシに当てたヤツはマウンドへ行って倒してやる!。」
インコースは打てないから、投げてきたらよけずに当たればいい。
しかし、それでも投げてくるので、今度は言葉で脅かしてやろう。
私にはそう聞こえるんだよ、清原君。
本当に大事なものを守りたいなら、インコースをよけるか、克服しなさい。
そもそも、君のいなくなった読売球団が、なにゆえあんなに強いんだよ!。
君の事が好きだと言う子供もたくさんいるんだからさ、もう少し考えて発言してくれよ。
なぁ、清原君!。
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