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障害者のために出来る事

12月1日午後11時ごろの事です。
京急宝塚線三国駅のホームでの出来事です。
盲目の落語家で知られる笑福亭伯鶴(しょうふくていはっかく)さんが、発車した電車に引きずられ重傷を負うという事故が起きました。
伯鶴師匠はお酒を召し上がっていたようですが、一緒に電車に乗った友人の方によるとそれほど酔っている様子ではなかったと言う事です。
では何故、このような事故が起きてしまったのでしょう?
友人の方のお話によると、伯鶴師匠は最初は真っ直ぐにホームの奥に歩いていったのですが、途中の柱に行く手を遮られその後方向感覚を無くし再び電車の方へフラフラと戻ってきてしまったと言うのです。
三国駅は緩やかに左にカーブしており、車掌からは死角になっていたと言い、運転手は確認をしなかった。
そして駅員もその場に居合わせていなかった。
伯鶴師匠はそのまま走り出した電車に接触し、引きずられたまま電車とホームに挟まれ、ホームの先端の柵を越えて線路の脇に倒れていたと言う。
障害者用の杖はホームの下から発見され、その周辺には血のりが付着していたのです。

事故後の駅員の証言はこうでした。
「障害者の方から依頼があれば援助はするが、何も言われなければする事は無いでしょう。」
この言葉、一見冷たい言い方のような気もしますが、当然なのかもしれません。
以前私も、白い杖を持つ方に言葉をかけた事があります。
しかし、その方は一人で出来る事はなるべく一人で行いたいとおっしゃり、援助を断られました。
障害を持つ方にも、様々な方がいらっしゃるようです。
私が出会った方のように、ひたすら前向きに自分で出来る事をやろうとする方もいれば、援助をしてもらうのが当たり前だと思っているような方もいると聞いたことがあります。
手伝ってもらった事に対して素直に気持ちよくお礼の言葉を言ってくださる方もいれば、大きなお世話だと突っぱねるような事を言われた友人もいます。

今回の事故で、私は考えさせられました。

五体満足の私達は、障害を持った方に対してどのように接すればいいのでしょうか?

皆さんご存知でしょうか?
目の見えない方が利用している黄色い突起の付いた床がありますよね。
あれ、実は数種類のものが存在します。
点々が付いたものと線状になった突起のものです。
点々のものは、この先は危険であるのでそこで止まれという意味。
線状のものは、線に沿って進めば安全であると言う意味です。
そう言った、目の見えない方にとって常識的な事さえも、実はあまり知らなかったりしますよね。
あの床の上に平気で荷物や自転車を置いてしまったり・・・。

しかしながら、もしかすると大きなお世話だと思われても、声をかけ続けなきゃいけないのでしょうね。
それが私達の出来る事なのですから・・・。

私の息子は鉄道マンを目指しています。
彼が多くの人たちの役に立つ日が来る事を、ただ祈りたい・・・。