瞼の裏側にはいつも笑顔の神様がいる

8月, 2005 のアーカイブ

私、盗聴バスターズになりました。

前の記事は少しばかり重たい記事になってしまいました。
え~、続きまして・・・。
いつもコメントを頂いております、紫様のリクエストにお答えさせていただきます。
私がこの仕事をチョイスした「いきさつ」を書かせていただきます。
 
私が盗聴バスターズの存在を知ったのは、皆さんと変わらないと思います。
10年ほど前の、夕方のニュース番組の特集コーナーかなんかだったと思います。
あれを見て、結構衝撃を受けたんですね、私。
 
私がテレビで見た内容は・・・。
盗聴バスターズは、車にレシーバーやヤギを積んで盗聴波を探して街中を走ります。
その車に、テレビ局の取材班が同乗してレポートするわけです。
そして、盗聴波を発見!盗聴波が出ている家を特定。
家の方を呼んで事情を話す。
「え~!うちにですか?まさか、そんな!」
そして室内の音を、レシーバーで聞いていただく。
「ほら、中のテレビの声が聞こえますよね。インターホンを鳴らしてみましょう。ピンポ~ン、ほら聞こえるでしょう?。」
居住者はパニック。
「どうしたらいいのですか?。何とかしてください・・・。」
「ハイ、私が撤去いたしましょう!。」
本日の主役の盗聴バスターズは、いとも簡単にコンセントの裏の盗聴器を発見、撤去してしまいました。
「なんとお礼を言っていいやら・・・本当に有難うございます。」
「いいえ!こちらこそお役に立てて嬉しいです。」
 
私の中ではもう、ニューヒーローの誕生です。
コイツかっこいいやんけ・・・。
 
そして月日は流れ、昨年。本当に偶然に、盗聴バスターズが代理店を募集しているのを知ったのです。
とりあえず、事業説明会に行ってみると・・・。そう、あの日にテレビで見たあの人が現れたのです。
かっこいいやんけ・・・。
仕事の内容が内容なので、誰にでも代理店にはなれないという事でした。
過去に犯罪暦などがあると、はじかれてしまうらしい・・・。ん?俺大丈夫か・・・?。
おかげ様でOKでした。
 
かくして、私招き猫は盗聴バスターズとして、世に蔓延る盗聴・盗撮と言う名の悪に敢然と立ち向かっているのです。
 

古田敦也という人

野球ネタを書かせてください。
野球ネタなんて、オヤジだなぁと言われてもいい。
私は、野球が好きなんです。
この人の事だけは書いておきたいんです。
 
古田敦也という人をご存知でしょうか?。
昨年のプロ野球再編騒動で、ファン側に立って働いてくれた人です。
 
彼のプロ入りする時のエピソード。
立命館大の在学最後の年の春、彼は2つの球団からドラフト指名の挨拶を受けます。
その時、少なくとも彼にはプロに行けるという手応えはあったのでしょう。
ところが、ドラフト会議当日。彼への指名はありませんでした。
眼鏡をかけた捕手は大成しない、というのは野球界では常識だったのです。
翌朝、彼が起ると、彼の母親が泣きながらたくあんを切っていたそうです。
「この子が不憫や・・・」
と言いながら。
その時、彼は決意するんですね。
「プロに行ったる。オカンのためにも・・・。」
立命館大卒業後、彼は社会人トヨタ自動車に入部します。
オリンピック日本代表で、あの野茂投手とバッテリーを組むなど、アマチュア野球界で活躍、3年後再びドラフトの機会を得ます。
彼に注目したのは、スワローズのスカウトでした。
ところが、当時のスワローズ監督の野村克也氏の回答はNOでした。
「もっと若い子を育てたい。」
しかし、スカウト担当のたっての希望で、スワローズは古田指名へと動いたのです。
 
彼はスワローズ入団後、野村氏の英才教育を受けます。
元々捕手としてのカンや観察力が優れていた彼に、努力と学習力で一流プレイヤーとなった野村氏のノウハウが注がれます。
それに加え、彼の筋肉の柔らかさ、手首の強さは稀にみる逸材だったのです。
小さなモーションから早く正確な送球により、脅威の盗塁阻止率が生まれます。
さらに、捕手としての技術が、打者としても生かされたのです。
投手の投げる球種を読む、という打法で一流打者として変貌を遂げます。
入団翌年、首位打者のタイトルを取った彼を見て野村氏は言いました。
「古田は一流の捕手になる前に、一流の打者になった。」
そして彼は球界No1捕手と呼ばれるようになったのです。
そして、多くの選手達の尊敬を得、選手会長という立場にもなったのです。
 
もし、彼がプロ入りしていなかったら・・・。
もし、彼が野村克也氏と出会っていなかったら・・・。
もし、彼が選手会長になっていなかったら・・・。
昨年の騒動で、損得勘定しか頭に無い、もしくはエゴ丸出しのオーナー連中にプロ野球を私物化されていたかも知れません。
ゴールデンイーグルスというチームの加盟も、オールスター・ゲームも、日本選手権シリーズも、無くなっていたかもしれません。
昨年、彼がプロ野球で始めてのストを決断した夜。深夜のスポーツ番組で流した涙を、ファンのために40近い一人のおっさんが流した涙を、私は一生忘れない。
将来、プロ野球選手を志す、全ての野球少年のために・・・。