瞼の裏側にはいつも笑顔の神様がいる

さくらんぼ

事後報告で申し訳ありませんが・・・。
6.16は私たちの結婚記念日でありました。
仏壇の前で、一緒に酒を飲ませていただきました。
 
 
 
 
ひまわりの闘病中。
少し辛いですが、もう彼女の残り時間が少なくなってしまった頃のお話。
ひまわりはモルヒネの影響で、色々なものが見えていたようであります。
見舞いに行っても意識はうつらうつらで、話を少ししなくなったと思うともう意識が無くなっているのです。
彼女はいるはずも無い我子を、笑顔で一生懸命撫でているんですね。
きっと夢で、息子と遊んであげていたのでしょう。
 
ある日、お見舞いのさくらんぼを持って行った時。
食事が殆ど採れなくなってしまったひまわりですが、さくらんぼを差し出すと美味しそうと言ってくれました。
口に持って行ってあげると、一口食べてくれました。
 
「おいしい・・・。」
 
そういってもう一口。
全然食事を食べられていなかったので、私も本当に嬉しかったんです。
20個ほど持って行ったさくらんぼを、ひまわりは完食してしまったのです。
食べ物を食べられた事、そして今から思えば美味しいと感じてくれた事が、本当に良かったと思います。
 
ところがひまわりさん。
翌日見舞いに行くと、ちょっと怒ってるんですよ。
 
「昨日のさくらんぼ、誰が食べたのよ~、アタシ夜に食べようと思ってたのに・・・。」
 
えっと、全部あなたが食べたんですけど・・・。
そう説明すると、ひまわりは全く覚えていないというのです。
持って来てくれた事と、一口食べて美味しかった事は覚えているみたいなんです。
どういうこっちゃ・・・。
 
 
先日、甲府の叔父叔母からさくらんぼが届きました。
こんな事を思い出しながら、甘酸っぱいさくらんぼを頂きました。
勿論、仏壇にもお供えして・・・。
ひまわり~!たくさんお食べ!
 

コメント先: "さくらんぼ" (6)

  1. ちえみ☆ の発言:

    やさしい思い出ですね。もう直ぐ、ひまわりさんの季節ですね(^_^)vさくらんぼ食べたかなぁ~

  2. さくらんぼの甘さは 人の心をやさしくほぐしてくれる甘さだと思いませんか?つらい痛みに耐えていたひまわりさんにとって、本当に癒される食べ物でその甘さと美味しさのみ記憶に残り、どれだけ食べたかは記憶に残らなかったのでしょうね、今頃は供えられたさくらんぼに舌鼓を打って、微笑んでいますよ。

  3. さとー の発言:

    この年になると涙腺が弱くて・・・。さくらんぼの時期になると思い出される素敵な出来事ですね。きっと美味しいさくらんぼだった事に違いない。

  4. 招き猫 の発言:

    ☆ちえみ☆さん、いらっしゃ~い!辛かった時の思い出ですが、今となっては優しく大切な思い出です。ようやくですけど、そんな風に思えるようになりました。さくらんぼ、美味しいですもんね。笑顔で頬張ってくれる、ひまわりの顔が眼に浮かびます。。。

  5. 招き猫 の発言:

    児って牛さん、いらっしゃ~い!思います、思います!なんとも甘酸っぱく、さわやかな香りと舌触り。何個でも食べてしまいたくなります。きっと久しぶりの食べ物で、ひまわりも何個でも口に入れてしまったのでしょう。何個食べたか、あといくつ残っているのか、そんな事はどうでも良くなってしまって・・・。それでもまた食べたいっていう気持ちだけが、残ってしまったのかもしれません。本当に美味しかったのでしょう。食べてくれたでしょうかね?美味しいって思ってくれたら、それだけでいいです。。。

  6. 招き猫 の発言:

    あぉぢしさん、いらっしゃ~い!ええ、お互いにねぇ、涙腺やばいです。この時期にいつも思い出すのでしょうねぇ、この先ずっと。山梨産のさとうにしきですから、美味しくない訳がありません。私の分も病院に置いて来たのですけどね、ひまわりは全部食べてしまいました。。。

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