瞼の裏側にはいつも笑顔の神様がいる

そんなひまわりですが、彼女にも当然苦手なものもありました。
まぁ、女性ならば大抵の方が嫌いとおっしゃる存在の爬虫類。
とりわけへびという動物に対して、大きな恐怖心を抱いておりました。
カエルやイモリなどの両生類も嫌いで、見かけると逃げてくるのです。
爬虫類・両生類でセーフなのは、亀だけだと言っていました。

ある日、ひまわりの友達が引越しをする事になりました。
ひまわりはそのお手伝いを頼まれたのです。

「ワシも手伝ったろか?」

という私の言葉は、諸般事情により却下されました。
まぁ、そのお友達の引越し理由が、ちょいと訳アリだったようで・・・。
そこは、友達同士で積もるお話もあるのでしょうと、私も遠慮いたした次第であります。

朝早く、愛車に乗って出掛けたひまわりから電話があったのは、もう薄暗くなってからでした。
その電話の内容は、何かを貰って来たいという。
その貰ってくるものとは・・・

すっぽん

鍋や雑炊用のお肉を3人前・・・
そうではありません。
観賞用の生きたすっぽんをペットとして飼おうというのです。
そのお友達、何ゆえそんなんを飼っていたのでしょうか?
ひまわり曰く

「いいなぁって言ったら、要らないから持って行ってくれたら助かるって言われたから、飼う事にした。」

持って帰ってきたものは、60cm水槽に入れられた20cm位の鶯色のすっぽんさん。
餌は配合飼料のいわゆる「カメの餌」でいいという。
たまに生き餌をあげると喜ぶらしいです。
生き餌は、金魚などの小魚。
水を張って蛍光灯で照らすと、ひまわりの言う様になかなか優雅に泳いでくれます。
しかし、噛み付かれたら大怪我をしてしまいますので、気を付けなければなりません。

さて、我が家にやってきたすっぽんさん。
名前を付けてあげましょう。

「コレ、きっとメスよ!」

と言い張るひまわり。
かわいい名前を付けてあげましょうと言い出します。
ひまわりがすっぽんに付けた名前は・・・

「キティ♡」

あ~あ、やっちまったなぁ・・・。

すっぽんのキティはその後我が家で大きく成長し、なんと40cm近くにまでなりました。
そしてその大きさとパワーから、何度かの逃走を企て、セラミック製のヒーターを噛み砕くなどの破壊活動も実行しました。
もうそろそろ飼いきれなくなったなぁという事で、仲の良いペットショップに無償で引き取っていただきました。

「キティ、今まで楽しかったよ。新しい飼い主に幸せにしてもらうんだよ。」

「速攻ですっぽん鍋にされたりして。」という言葉を吐いてしまった私は、その直後にひまわりの後ろ回し蹴りを食らう事になったのは言うまで無いでしょう。

コメント先: "すっぽんのキティちゃん" (2)

  1. のほほん☆うさぎ の発言:

    (*^・ω・)ノ こんにちは♪すっぽんのキティちゃん・・・。世の少女たちの涙を誘うようなネーミングですねwすっぽんって40cmにもなるんですか!?でかいし、怖い!! Σ(・ω・ノ)ノ!wセラッミク製のヒーターを噛み砕くなんて、強靭なアゴなんですね(´・艸・`;)ワニガメとどっちが強いかなあ?それにしても、ひわまりさんの「後ろ回し蹴り」を拝見したかったですよ♪

  2. 招き猫 の発言:

    のほほん☆うさぎさん、いらっしゃ~い!コメント早っ!やはり、少女たちはこの名前を見て涙しますかね?私もこんなに大きくなるなんて、知りませんでしたよ。逃走したときには、さすがにやばいと思いました。たぶん、招き猫家最強の生物はキティだったと思いますから。ワニガメですか・・・同サイズならいい勝負だと思います。>ひわまりさんの「後ろ回し蹴り」を拝見したかったですよ♪一撃でKOでした。全盛期のピーター・アーツのように。

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