キアヌに美味しいお刺身を食べさせる約束です。
焦りから、少しばかりフラストレーションが溜まってきます。
それを察した叔父貴が、私にこんな話をしてくれました。
「晴天白日という言葉がある。
いい天気じゃないか。
こんな日にのんびりと釣り糸を垂れるって、素晴らしい事だ。
そんな幸せを感じるのも、人の器量だと思わないか?
俺は猫とこうして釣りに行けるだけでも幸せだよ。」
目標ばかりを追いかけていた事に気付く私。
大事なのはそのプロセスなのだと言うことを、アジが釣れない事ですっかり忘れてしまっていました。
気付くと、私たちのボートのすぐ傍に、一羽のウミネコさんが泳いでいます。
かわいいやつです。
私は昼食用に買ったパンを取り出し、コーヒーで一服。
パンのきれはしをそのウミネコさん目がけて放ってあげました。
彼女はそれをついばみ、ギャーギャーニャゴ~と鳴きました。
しばらくすると、待望のアタリがぶっこみ仕掛けに現れました。
またシロギスかな?と思いきや、あまり美味しくない魚の代名詞のベラ。
リリースしようと思いましたが、私の後ろを見るとさっきのウミネコがまだ傍にいてくれたのです。
再び彼女に向かってベラを放ってあげると、見事にキャッチ。
かわいいやつだなぁと思いながら、その後度々釣れるベラを彼女にあげました。
やがて手渡しで餌を渡せる程近寄ってくるウミネコさん。
すっかり私に馴れてしまったようです。
「もしかして、その鳥ひまわりなんじゃないのか?」
と、叔父貴。
「そんなバカな・・・」
ベラしか釣れない私たちは、ボートを降りて帰り道の富津港でアジを狙おうという提案が出ました。
確かにこのままではラチがあきません。
目標の黄金鯵を諦めて、大量に余ってしまったコマセを消費しながら僅かな望みを抱いて陸からアジを狙ってみることになしました。
富津港なら真イワシが入っているかもしれないし、アジも混じる可能性もあります。
という訳で、ボート屋に向かって漕いで行きます。
しかしどういう訳か、先ほどのウミネコさんが私たちのボートに付いて来ます。
餌をあげたので当たり前なのでしょうが、これほど野生の鳥になつかれたのは初めてです。
ボートを上げて、ボート屋の親父さんに戦況報告。
他の人もあまり釣れていないと言う事です。
ボート屋の親父さんと釣り談義に花を咲かせていると、突然叔父貴が声を上げます。
「おい、猫、アレを見ろよ!」
海の方を指差す方向を見ると、さっきのウミネコさんがいるではありませんか。
とうとうボート屋さんまで付いて来てしまったようです。
「お前、本当にひまわりなのか?」
ちょっと不思議な体験をしました。
とてもかわいらしいウミネコさんに別れを告げ、私たちはソーダ鰹一匹とシロギス3匹を持って、富津港に向かいました。
富津港に向かう車中、叔父貴と話しておりました。
目標の黄金鯵は釣れなかったけど、ソーダ鰹の凄いファイトは味わえたしキスも釣った。
後は残ったコマセを処理して、運が良ければイワシかアジを数匹でも上げられればいいか・・・。
すると、思い出したかの様に叔父貴がこんな事を言い出します。
「そう言えば、ソーダ鰹ってアナゴの最高の餌になるんだよなぁ・・・。」
ん?アナゴと言えばキアヌの好きな魚の第2位ではありませんか。
それならば、夜まで粘ってソーダを餌としてアナゴを狙ってみるか。
そう言う事であれば、富津から程近い私たちがアナゴを狙ういつもの場所にでも行ってみるか!
そこは、巨大アナゴが釣れる私たちのシークレットポイント。
そこならば、運が良ければアジも入っているかもしれない。
アナゴが釣れればキアヌ君も納得してくれるはず。
再びテンションが上がって来た私たちは、一路シークレットポイントへ急いだのです。
コメント先: "前略、海の上から③" (4)
猫さぁ~~ん (‾◡◝❀)v
昨日は 遅い時間まで何度もいらして下さって><;泣けました・・・
PCがこんなになってしまったの初めてです。凹み。
大切なファイルやブログの画像で貼ろうと何年もためてた絵や写真・・・
・・・ですよね。心のハードディスクに入れときます!
猫さん 叔父貴さまとの素敵な釣りの旅も・・・
何だかどんどん引き込まれます。そっか アナゴ!!
きっと そのウミネコさん❀ひまわり❀さんですね ><。・
道先案内して下さっていたのかも・・・・・パン一緒に・・・泣き。
ソーダ鰹? こりゃ 楽しみですよぉ~~^^;
シークレットポイント(わたし的には秘密基地^^;)へ レッツゴー!!
かなりその気になってきてます。ねっ!キアヌ君?
パパ 何でも出来てカッコいいねぇ~ 感動だねv
本当に昨日は感謝でした。牛さん&猫さんはさらんブログの恩人です。
さらん(‾◡◝❀)さん、いらっしゃ~い!いえいえ、どうイタまして。私もそういうピンチを切り抜けてまいりましたので・・・。次はバックアップ、ちゃんと取ろうネッ。今回のたった一日の小さな旅は、本当に大きな思い出になりました。私の魚釣りの思い出の中でも、ベスト5に入ると思います。何か大きな力に導かれるようにプランチェンジする2人に、この先どんな事が起こるのでしょうか?果たして、キアヌ君は美味しいお魚を食べる事が出来るのでしょうか?おっ楽しみに~!うんうん、さらん(‾◡◝❀)さんのコマウォヨオーラ、ちゃんと届いていますよ!
いよ! 話が三段話になってきましたね、
あじを釣りに行って、ソーダ鰹
ソーダ鰹を使ってアナゴ狙い、
アナゴを使って、アナゴが連れるか!?
三段話に落ちがつくのか・・・・期待
猫さんがウミネコに好かれて和む心かな
きっとひまわりさんが猫さんと一緒に遊びたくて
来てくれたんでしょうね、
・・・釣果に期待・・・・
児って牛さん、いらっしゃ~い!
う~ん、三段話になりますか・・・。
アナゴなどの高級魚が釣れてしまったら、それが最終ですから。。。
それ以上の魚を、アナゴを餌に釣れないでしょうね。
ウミネコさん。
無邪気で人なつこくて、そしてちょっぴり図々しい所がひまわりに似ているかもしれません。
「アンタたち、ここは釣れないからさっさと帰りなさい」
そう言われている気もしました。
このウミネコさん、私の心にいつまでも残る存在になりました。
さて、この旅も次回が最終回。
どんな結末が訪れるでしょうか?
そしてその後は、お楽しみの調理編もご用意しております。
よろしければまた遊びに来てくださいね~。