瞼の裏側にはいつも笑顔の神様がいる

マリネ

ひまわりとまだ結婚する前。
一匹の猫が我が家にやってきました。
キジトラ模様のオス猫。
まだ掌に乗ってしまうほどの子猫でした。

彼はひまわりの職場の人が、近所で捨てられていたのを拾ってきた猫でした。
貰い手がなく、いつまでも病院の職員控え室にいれるはずもなく。
仕方なくひまわりが預かってきたと言う訳です。
しかし、当のひまわりもペット禁止のアパート暮らし。
しかもそのルールを破って、既にメス猫を飼っていたひまわり。
という訳で、廻り回って我が家にその猫はやって来たのです。

「ねーねー、猫預かってよ!」
という電話を受けたのは、私が気分良くお気に入りの浜田マリのCDを聞いていた時の事。
私の家にも当時やーやと言う名の猫が住んでいたのです。
「預かるだけだよ」という事で了承。
迎えに行った私は、子猫のかわいい仕草にすっかりやられてしまったのです。

浜田マリを聞いていた時に来た猫という事で、マリ姉→マリネと活用され、彼はマリネと名付けられました。
その後私たちは結婚し、「預かるだけ」という約束はいつの間にか忘却の彼方へ去っていったのです。
そして我が家の猫事情は、彼女が連れて来た「お嬢」、私が元々買っていた「やーや」そして、新人の「マリネ」と3匹体制になってしまいました。
その後、「お嬢」は病気で、「やーや」はオスと言う事で何処かへ旅立ち、「マリネ」一匹になってしまいました。
私もひまわりも無類の猫好きでした。
「マリネ」と一緒に飼われた猫は、数々いました。
しかし、猫にとって最大の難敵である人間の赤ちゃんの誕生によって、「マリネ」以外の猫たちは房総の叔父の家に里子に出されてしまいました。
一匹だけ残ったのは、今となっては年老いた老猫「マリネ」。

オス猫の習性って、ご存知でしょうか?
飼い主に亡き骸を見せたくないらしいですね。
たった一匹残った老猫は、今まで決して出ることが無かった数センチ開けた窓から、旅立って行きました。
ひまわりが旅立ってから、ちょうど1年後の事でした。

マリネは今頃、ひまわり母さんに甘えているのでしょうか・・・

コメント先: "マリネ" (4)

  1.  
    マリネ君 旅立ったんですか・・・・
    以前にもマリネ君の話がありましたが
    高齢だったんですね、
    牛の家は子供の頃から犬が飼われていて
    猫は飼ったことがありません
    牛は猫も好きなんですが、
    ただ小さい時映画で化け猫映画を見てから
    夜暗い所で猫を見ると、あまり愉快にはなれません
    しかし友人宅など訪れ猫がいると、ほほえましく
    感じ、猫さんも寄ってきてくれますけどね、
    飼い主さんが、この子は人見知りするけど
    珍しいねと言われるほどです、
    犬の匂いだってするはずなのに、不思議に思ったことは
    何度かありますネ
     
    しかし猫はどこへ行くんでしょうか?象の墓場みたいな
    猫の聖地があるのでしょうか
    まりね君は今ひまわりさんのひざの上でのど鳴らして
    甘えているのでしょうね。
     
     

  2. さらん♡ の発言:

    猫さん おひさです(‾◡◝❀)
    マリネちゃん 愛しいですね。何処へ逃げたのかな・・・
    ご主人様の心が痛いのも知ってしたんだろうな。
    これ以上痛くないようにって・・・ 泣けます><。・
    ひまわりさんと 特製のとびきり美味しい塩辛で・・・
    きっと 猫さんとキアヌくんのお話で☆を光らせているのでしょうね。
    秋空に輝くWのカシオペア座は きっと.:*:・’°☆。.:*:.:*:・’°☆。.:*:

  3. 招き猫 の発言:

    児って牛さん、いらっしゃ~い!マリネ、推定年齢15歳だと思います。猫にしては高齢ですよね。一時は猫口内炎でエサを食わなくなったり、同居の「お嬢」さんに猫パンチを食らって目を傷めたり・・・。色々ありました。それでも我が家では一番の長生き猫になりました。児って牛さんも、動物がお好きなようですよね。私は犬はちょっとばかし苦手です。でも、犬もかわいいと感じますよ。しかし、どうも私は犬によく吠えられる体質らしくて・・・。猫、何処へ行ってしまうのでしょうねぇ・・・。人には見付けられない、「何処か」へ旅立つのでしょう。きっとひまわりの元へ帰っていったのだと思います。

  4. 招き猫 の発言:

    さらん(‾◡◝❀)さん、いらっしゃ~い!本当なら、私たちが見守りながら旅立って行って欲しかったです。しかし、彼がそれを望まないのであれば、致し方ありません。いばりんぼうでわがままで、それでいて淋しがり屋で甘えん坊。そんなヤツでしたねぇ・・・。夜になると「早く一緒に寝よう」と催促するんですよ。キアヌは敵視していたのですが、最近ようやく仲良くなれた矢先の事でした。キアヌも淋しそうです。おとうさんにはキアヌ君がいるけど、おかあさんは一人ぼっち。だからボクが行ってあげなきゃ・・・。きっとマリネはおかあさんの所にいるんだと思います。ひまわりかあさんのひざの上で、ごろごろとのどを鳴らしているでしょう。いつものように・・・。

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